数字で伝え「〜してくれたら嬉しいな構文」を使い倒す!
自分の夫や彼に不満をもち、そんな自分に幻滅してしまう女性も少なくない。夫婦関係や男女関係を改善する秘訣はあるのだろうか。
「まずは、共通認識を作るとよいと思います。先ほどお伝えした通り、男性は察するのではなく、知って理解する傾向があります。
私は妊娠中のときに、男性が子育てに関する情報をほとんど持っていないことを痛感しました。たしかに、妻の妊娠中に男性同士が妊娠や子育ての話をする機会は、まずないですよね。
そこで妊娠中に女性の体内では何が起こっているか、理解しやすいように数字で伝えました。例えば妊娠中に息が上がりやすい現象は、『妊娠中は血液量が1.4倍になって、心臓が1分間に押し出す血液の量も、妊娠後期だと40%も増えるんだって』とか。
子育て漫画や書籍なども使って共有したら、より理解してもらいやすかったですね」
改善してほしいことがあっても、なかなかうまく伝えられないこともある。そんなときは、あるポイントを意識してほしい、としの所長。
「意識してほしいのは、『〜してくれたら嬉しいな構文』を使うことです。男性は女性を幸せにしたいからこそ、『あなたのこういうところが嫌なの!』と嫌悪感から伝えてしまうと、女性が思っている以上に傷ついてしまいます。
そこで 『〜してくれたらほしいな』『〜してくれたら嬉しいな』など、パートナーの行為が自分の幸せにつながることを伝えてみてください。きっと相手の対応が変わるはずです。
これに付随して、本音を我慢しすぎるのもよくありません。本音をため込んでいると、そのうち本音が不満に変わって、爆発してしまうからです。だからこそ、本音のうちにきちんと相手に伝えてほしいです」
夫婦関係で悩んだのがきっかけで、ハイスペ総研を立ち上げたしの所長は、夫婦関係やパートナー関係には学ぶことがたくさんあるという。うまく立ち回れない自分をせめず、周囲を見てよいやり方を学び、より幸せな夫婦関係を築いてほしい。
取材・文/金指 歩