娘とカーニバルに参加
続いて、1993年結成の「G.R.E.S. FESTANÇA」(フェスタンサ)のパレードに参加していた鈴木沙弥香さんとコリンさんに話を聞いた。
二児のママで現役保育士の沙弥香さんはこう話す。
「13年前、25歳のときの浅草サンバカーニバルで、当日だけ参加するフェスタンサの“当日隊”にエントリーして以来、サンバの虜です。何かを作ったり表現したり、発信するのが好きなんです。それに体を動かしてのストレス発散や体型維持のためにも続けてます。今回はカーニバルの3ヶ月前からダイエットを始めて、7キロも減量したんですよ!」
今回は娘さんとふたりでの参加だ。
「息子は夫と家にいますが、私と娘は朝から浅草です。実は結婚式でもフェスタンサのみんなが余興をしてくれたんですけど、夫がサンバを一緒に踊ってくれたのはその1度きり。今では応援はしてくれないけど、黙認してくれてます(笑)」
コリンさんは普段、不動産とカフェ経営をしながらフリーダンサーをしている。
「浅草サンバカーニバルはもう20回近く参加してます。一時期はひとつのチームに所属していましたが、今はフリー。今年はフェスタンサさんからお声がかかり、参加しました。
コロナ前まではレストランでダンサー出演したり、アーティストのバックダンサーとしてステージに立ったこともあったんですよ。
気分的には何歳まででも羽根をつけて踊りたいですが、露出度も高いですしブラジル音楽の演奏者として、別の形で関わっていきたいです」
一方、パレードの参加者たちはこの浅草サンバカーニバルにどんな気持ちで挑んでいるのか。コリンさんが答える。
「今年は縮小版だからコンテストはありませんが、みんな休日返上してダンスの練習をしたり、アレゴリアを手作りしたりして、浅草サンバカーニバルを目指します。私自身はフリーダンサーの身ではありますが、実際にチームに所属している方は、チームの昇格に本気で挑む方もいますし、色々な泣き笑いの人間ドラマもあると思います。
人によっては年がら年中、サンバで頭がいっぱいかもしれません。チーム内でのサンバ結婚もあれば離婚もあり、悲喜交々です(笑)」