にもかかわらず高い電気料金
日本は、無電柱化などの電気インフラが整っていないにもかかわらず、先進国の中では最高クラスの電気代を払っているのだ。
先進国と比較した場合、電気料金はかなり割高であることがわかる。
2020年の先進5ヵ国の比較データ(表8)を見ると、日本はドイツに次いで2番目の高さだ。
ドイツは、日本よりもかなり高いように見えるが、国の政策として、再生可能エネルギーの開発費を捻出するため、税金を電気料金に上乗せしている。その上乗せ分が、電気料金の約半分を占めるのだ。
そのため、電力会社が受け取る純然たる「電気料金」を比較した場合、日本はドイツよりかなり高い。
そして、ドイツに限らず、フランス、イギリスなどの電気料金にも、再生可能エネルギー政策などのための税金が含まれており、原価だけを見れば、日本の電気料金は、先進国の中でずば抜けて高いのである。
「巨額の公共事業費」
「高い電気代」
にもかかわらず、先進国としての最低限の社会インフラである「電線の地中化」がまったく行われていないのである。
文/大村大次郎
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