北陸は「からし昆布」、中国地方は「しそ昆布」…
人気のフレーバーは地域で異なる

現在、「ふじっ子煮」は「ごま昆布」「しそ昆布」「さんしょ昆布」などをはじめ、塩分控えめシリーズを加えると14種類が発売されている。


全国販売ランキングで1位は「ごま昆布」だが、地域によって人気商品は異なるという。

全国ランキング
1位 ごま昆布
2位 しそ昆布
3位 こもち昆布
4位 おかか昆布
5位 生姜昆布

「ふじっ子煮」はつくだ煮界の革命児だった!? 不動のセンターは「ごま昆布」、でも北陸は「からし昆布」近畿は「さんしょ昆布」…地域によって人気の味が違うのはなぜ?_2
人気ナンバーワンの「ごま昆布」
「ふじっ子煮」はつくだ煮界の革命児だった!? 不動のセンターは「ごま昆布」、でも北陸は「からし昆布」近畿は「さんしょ昆布」…地域によって人気の味が違うのはなぜ?_3
「葉唐こんぶ」は関東で人気

「『ごま昆布』は不動のセンターなのですが、営業で地域を回っていると、その地域によって売れ筋が違うことがわかりました。例えば北陸エリアは『からし昆布』が売れています。全国ランキングでベスト5に入っていない『からし昆布』が北陸ではベスト3入りしているんですよ。
これは、冷奴の薬味はしょうがではなく、からしを使う、厳しい寒さに耐えるため、からしを食べて体を温めるという食習慣があるためでないかと考えています。
食の味の好みというより、その地域の食習慣によって、ふじっ子煮の売れ筋に差が出ることがわかりました」(胡麻﨑さん)

北陸エリアランキング
1位 ごま昆布
2位 しそ昆布
3位 からし昆布
4位 こもち昆布
5位 おかか昆布

「ふじっ子煮」はつくだ煮界の革命児だった!? 不動のセンターは「ごま昆布」、でも北陸は「からし昆布」近畿は「さんしょ昆布」…地域によって人気の味が違うのはなぜ?_4
北陸エリアで人気の「からし昆布」

その他のエリアでは、近畿では「さんしょ昆布」が第2位。

関西から西の中国、四国、九州エリアでは「しそ昆布」が、不動のナンバーワンの「ごま昆布」より売れている。

「京都では山椒は食卓になじみのある食材ですし、中国エリアはしその実の佃煮があったり、福岡では梅の実のひじきが食卓に並んでいたりしますので、『しそ昆布』が人気のようです」

近畿エリアランキング     中国エリアランキング
1位 ごま昆布      1位 しそ昆布
2位 さんしょ昆布    2位 ごま昆布
3位 しそ昆布      3位 こもち昆布
4位 こもち昆布     4位 おかか昆布
5位 おかか昆布     5位 からし昆布

「ふじっ子煮」はつくだ煮界の革命児だった!? 不動のセンターは「ごま昆布」、でも北陸は「からし昆布」近畿は「さんしょ昆布」…地域によって人気の味が違うのはなぜ?_5
近畿では2位にランクインする「さんしょ昆布」。中国四国九州エリアは「しそ昆布」が1位

フジッコでは、どのフレーバーも全国に流通させているが、小売店の仕入れによっては、「からし昆布」は関東エリアではあまり見かけないこともあるようだ。

「ふじっ子煮」が、地域の食習慣に自然と溶け込んでいるというのも、ロングセラーとなっている一因なのだろう。