父の助言で、大臣経験者としては「異例」の裏方も、本人自ら志願
「まさか進次郎さんが国対に来るとはなあ……。進次郎さんばっかり目立っちゃうよ」
昨夏、小泉氏が自民党の国会対策副委員長に起用されることが判明し、国会対策委員会(通称、国対)の議員のひとりは、冗談交じりにこうぼやいた。
この議員が「まさか」と言うように、国対副委員長は通常、入閣未経験の中堅議員が就くことが多く、大臣経験者の就任は異例だ。
自民の国対副委員長は、衆院では15人ほど。国会会期中は、毎朝8時ごろには登院し、国対委員長を筆頭とした国対委員会の打ち合わせに出席し、日々、野党側と日程調整の交渉にあたる、いわば「縁の下の力持ち」だ。
メディア露出はぐっと減るが、「国対をやって、交渉力や永田町での情報収集力など、さまざまな力が身についた。野党とのパイプもできた」(国対経験者)と語る議員も多いポジションだ。
「父の純一郎氏も国対筆頭副委員長として、消費税国会を乗り切りました。小泉氏は、そうした父からの『国対で勉強するように』というアドバイスもあり、自ら国対副委員長を志願したそうです。
小泉氏は、通常国会の目玉だった防衛財源確保法案の審議もあった安全保障委員会を担当していました」(全国紙政治部記者)