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熟年の性の悩みベスト5、ダントツ1位は「ED」

「秘密の部屋」(富永喜代氏が主催するオンラインコミュニティ)で中高年に気になるセックスの悩みを聞いたところ、もっとも多かったのが「勃起不全」(ED)でした。そして、第2位は「中折れ」、第3位は「セックスレス」、第4位は「パートナー探し」、第5位は「早漏」、第6位は「遅漏」と続きます。

中高年男性をもっとも悩ませている「ED」。

「いざ!」というタイミングで思うように勃起しなかったときの気まずさ、焦り、「オレはもう男として終わりなのだろうか」という喪失感……。EDは男性にとって、女性が想像する以上に自信を喪失する体験だといわれています。また、「愛する人を満足させてあげられない」「通じ合いたい人と通じ合えない」といった悲しさ、虚しさに苦しむ人もいます。

なかには、よく「自分は時々、中折れはするけど、とりあえず勃起はするからEDじゃないだろう」と考える人もいますが、実はそれもEDです。

「EDは動脈硬化の初期症状」…女医が警鐘「ED=バイアグラ一択」は間違い!? なんと60代の2人に1人いる「現役組」に入るためのED対策とは_1
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EDとは「満足な性行為を行うのに、十分な勃起が得られない状態」、もしくは「勃起を維持できない状態が持続してしまう/もしくは再発した状態」と定義されています。つまり、中折れしたり、勃起時のペニスの硬さが十分でないことも「満足な性交為が行えない状態」とみなされるため、EDに含まれるのです。

「なかなか勃起しづらい」「性欲はあって興奮するけど、ペニスがピクリともしない」「勃起はしても硬さが不十分」「勃起して挿入までできても、途中で腟から抜けてしまう」など、EDの症状は実にさまざまです。同じ人でも、日によって症状が変わることもあります。また、まったく勃起しない状態を「完全ED」といいます。

欧米7か国の50歳から80歳、1万2815人を対象とした研究では、50代では約30%、60代では約51%、70代では約76%になんらかのEDの症状がみられるという結果が示されました。日本でも、その割合はさほど大きく変わりません。

『女医が導く 60歳からのセックス』より
『女医が導く 60歳からのセックス』より

「歳を取ったら、EDは避けられないのか」―そう思うかもしれませんが、悲嘆に暮れることはありません。

先の欧米におけるデータを見ると、たしかに50代では3人に1人、60代では2人に1人、70代では4人のうち3人にEDの症状があります。しかしこれは、逆にいえば50代では3人に2人が、60代なら2人に1人が、70代では4人に1人は「EDではない」ことも示しています。

つまり、いかに60代で2人に1人いる「現役組」に入るかを考えればよいわけです。そう考えると、少しは肩の力が抜けてきませんか?

結論からいえば、中高年のED対策には「血管・筋肉・神経」の3つの要素を鍛えることが必要です。ペニスの血流を良くすること、勃起を維持するための筋肉を鍛えること、そして勃起と射精がスムーズにいくための神経の働きを整えること、この3つの要素をトレーニングすることでペニスの健康状態を維持できるのです。