総裁選へのハードルがひとつなくなるも
いまだ人望のない茂木幹事長
一方、女性初の首相への道を進む「ドリル優子」をおもしろく思わないのが、小渕氏も所属する茂木派の長、茂木敏充幹事長だ。
全国紙政治部記者が語る。
「茂木幹事長は虎視眈々と『ポスト岸田』を狙っています。茂木氏をよく思っていなかった青木元官房長官が6月11日にこの世を去り、茂木氏が総裁選に出るためのハードルはひとつなくなったかにも思えます。
しかし、夏の人事で小渕氏が幹事長など党四役に就くことがあれば、同じ派閥の茂木氏が幹事長に留まれる可能性は低い。茂木氏が幹事長を外されたら、露出が減り、存在感も低下するのは必至です」
ただでさえ、茂木氏は派閥内外を問わず、人望がないと指摘されてきた。
「とにかく上から目線で、パワハラ気質。マスコミ幹部と会食した後には『知識の差を見せつけてやったよ』と若手の番記者に満面の笑みを見せるなど、“自分が一番”の人です」(前出の全国紙政治部記者)
茂木派関係者も「茂木派の中で、本気で茂木幹事長を首相にしたいと思っている人はほとんどいません。青木さんの影響力が強い参院の茂木派も、茂木幹事長とは距離があります。
それでも、参院の茂木派は、青木さんという重しがあったからこそ、青木氏の影響力が残る茂木派にいました。今後は、茂木派の参院側の一部が、茂木派から離脱することもあるかもしれません」と危惧する。
「日本の先頭」に立つのは、“自分が一番”の茂木氏か、“ドリル優子”か?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班