パターはピン型ひとすじと思っていたけれど
パターが天才的に上手い人っているものだ。
どうしてそんなにひょいひょい入るのかと尋ねると、「なんとなく感覚かな」というセンスタイプと、「自分の歩測と振り幅の関係を体に叩き込むんだよ」というロジックタイプにざっくりと分かれるような気がする。
前者の代表例はなんといっても青木功プロだし、後者はジョーダン・スピース、はたまたタイガーか…。
そしてパット・イップスというのもよく耳にする。
以前通っていたレッスンスクールにHC2のクラチャンの方が来ていたのだが、彼はひたすらパットを習っていた。
「50センチのパットが苦手で苦手で、打つ前から入らない気がするんですよ」
そんなものかと驚いた記憶がある。
で、自分はというと、まあ、ごく普通にパットとは付き合っている。
天才的センスもないけど、イップスでもなく、1ラウンドでの平均パット数は35前後だ。1ホール2パットを目安に頑張ってる。
ただひとつ、こだわりがあるとすれば、パターの形状だ。かれこれ10年近く愛用しているのは、ピン型のスコッティ・キャメロン。なかなかに分不相応なブランドであるが、実はこちら、中古クラブ屋さんでそのルックスに一目惚れした代物。恥ずかしながら、そのときはキャメロンの名も実績も未知であった。
中古なのに値段を見たら5万くらいするからたまげたら、素晴らしいパターブランドであることを、同行者にご教示いただいたしだい。
試打すればなんとも具合がいいし、これも出会い!と一念発起して購入し、ながらく愛用してきたのだ。
私はどうもパターはピン型でないとだめなのだ。
評判やおすすめもあって、マレット型にも何度かトライはしたけれど、振り幅の調整がしづらくて、なんだかんだピン型に戻る。
パターに型なし、ともいうが、セオリーどおりにきちんと打つのがいちばん、ギアに頼る必要なし、と思い込んでいたフシもある。
ところが、である。
「三角ネック、女子プロほんとに使ってるよな」
1〜2年前から話題になりだした、三角ネック。なんだなんだ、ウェアのことか?とここでも無知ぶりを発揮していたのだが、あれよあれよと三角ネックはパター界におけるスターとなり、雑誌やYouTubeでもしばしば取り上げらるようになった。
実際、どうなんだろうか、三角ネックパター……