友達の家にあった『NARUTO』に衝撃を受けた
――今回の『サスケ烈伝』を描き始めるまでに、どういう漫画家人生を歩んできましたか?
もともと姉がすごく絵が上手な人で、僕が持っていた『仮面ライダー』のフィギュアの絵を描いてもらって、それを見ながら自分も描いたりしていました。3〜4歳くらいの頃ですね。
その後、『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)のアニメを観るようになって、アニメには漫画という原作があるんだ、と知りました。
小学校2年生の時に将来の夢を書く授業があったんですが、「絵を描く職業に就きたいけど、画家はどう目指せばいいのかわからないな」と思って。でも漫画家は身近な感じがしたんですね。本当は身近ではないんですけど、そこに漫画家と書いて。それから(漫画家を)すごく意識するようになりましたね。
――『NARUTO -ナルト-』(以下、NARUTO)に出会ったのはいつ頃ですか?
小3くらいの頃、友達の家に行くと『NARUTO』の単行本が置いてあって、そこで初めて出会いました。
それまで読んでいた漫画には、スクリーントーンという画材がたくさん使われていたものが多かったですが、『NARUTO』ではほとんど使われていなくて。「白黒なのに、なんでこんなに立体感があってかっこいいんだろう?」と、子供ながらにすごく衝撃を受けたんです。
それから単行本を集め始めて、中学生の時に「週刊少年ジャンプ」(以下、ジャンプ)を買い始めました。