立川国際ならではの「逆向き設計」

前述の通り、立川国際は小学校段階から外国語学習に力を入れていますが、そのほかにも、探究的な学習に重きを置いています。物事について受動的に教わるだけではなく、それについて論理的に思考する力や、他者の意見を聞いた上でさらに考えを深める力を育てることを重視しています。

また、中高に進級すると外国語でさらに豊かに考えを表現する力や、テーマについて批判的に吟味する力など、小学校からの地続きとなる教育課程を用意しています。

倍率31倍。「立川国際附属小」に受かった子は、いったい何が違ったのか?_2
立川国際中等教育学校とは空中歩廊でつながっている(立川国際HPより/イラストはイメージです)

ここまで一貫した教育課程を示すことができるのは、小中高一貫校だからこそできる「逆向き設計」のカリキュラムによるものです。

「逆向き設計」とは、12年後(高校卒業時)に目指す生徒像を設定した上で、小学校1年生からの教育課程を逆向きに設計するということ。市村裕子校長は、それがこの学校の強みだともおっしゃっています。数多くある私立の小学校から大学までの一貫校でも、ここまで教育内容を一貫して設計している学校はそれほど多くはありません。