特殊能力が使えたらファンの本当の感情を見てみたい

「荒木飛呂彦先生の作品は、空や道が意味がわからへん色をしてる(笑)」岸辺露伴の青年期を演じた長尾謙杜(なにわ男子)。アイドル活動にも反映させている荒木作品への愛とリスペクト_6
岸辺露伴の特殊能力“ヘブンズ・ドアー”
© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

──岸辺露伴は、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持っています。その能力についてはどう思いますか?

“ヘブンズ・ドアー”に関しては解釈が難しいなあって思います。

持っている能力だけど、見るか見ないかは自分の意思じゃないですか。見たくないものを見てしまう可能性もあるんですよね。

ネタバレになるので詳しく言えないんですけど、僕と文乃さんとのシーンにも、“ヘブンズ・ドアー”がどう関わってくるか注目してもらえたら嬉しいです。

でも、一度は経験してみたい特殊能力ではあります。身近な人がどう感じているのかも気になりますし、僕が知らない一般の方の中身も好奇心で見てみたいです。

こういった特殊能力を考える荒木さんってすごいですよね。だって、本にして、その人の人生や記憶を読むっていうアイデアって、そう出てこないじゃないですか。その荒木さんの能力もすごいなと思います。

──こんな特殊能力があったらいいなって思うものはありますか?

僕、ジョルノ・ジョバァーナ(『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の主人公)が好きなんです。“ゴールド・エクスペリエンス”という、いろんな物に生命を与える特殊能力があるんですけど、てんとう虫がモデルになってるかっこいいキャラクターで。この特殊能力を使って、生命がないものがどんな感情を持ってるのか、見たり聞いたりしてみたいですね。

でも……自分が手に入れるなら、やっぱり露伴先生のヘブンズ・ドアーは使ってみたいなと思います。たとえばライブを見てくれるファンの皆さんが、「ほんまに嬉しいんかな?」とか「ほんまに楽しんでくれてるのかな?」とかが気になるので。どう思ってるかを見てみたいです(笑)。