Zの意味は“最後の駆け込み寺”

Z李氏は稼いだお金を慈善活動に使うことを“徳を積む”という言い方をする。“返す”とはそのことかと尋ねると、「そうだけど、徳なんて実はあんま考えてない。ラクして稼いで貯め込んでもかっこよくないだろ」とZ李氏。慈善活動はあくまでかっこよく生きるためにしているだけなのだという。

「新宿と代々木公園でホームレス相手に炊き出しや保護猫カフェを始めた。こういった活動を向こう何年かやるために8000万円かかるっていうからそれはもう全部いれた。最近もお金が余ったら寄付してるよ。これはもう一生続けようと思っている。俺にも光熱費をスロットに使っちゃって食う物に困ったって時期があったし、この後どうなるかなんて自分たちもわからないわけだから」

一寸先は闇とはよく言うが、ギャンブルにおいて一寸先を恐れないお金の賭け方をするのもZ李氏の真骨頂。勝負運を引き寄せる方法や独自の勝利の方程式があるのだろうか。

「そんなものはないな。だけど、流れを感じるようには気をつけている。例えば、今これをやるのは逆張りなのかどうかとかね。流れがきていない時はベットを下げて、逆にイケると思った時は思い切り張る。
LUNAって仮想通貨に張った時は1000万円から始めて5000万円以上儲かった。もちろん毎回うまくはいかないから。その後、5ビットコイン(現在の価値で約1600万円)に25倍のレバ(レバレッジ)かけて張ったらなくなっちまった」

ネット界を揺るがす“トラブルシューター”Z李の素顔に直撃。競馬予想で頭角を現し「現在の収入は?」「あなたは反社ですか?」「何故Twitterをはじめた?」との問いにZ李は…?_3
Z李氏のTwitterアイコン

Z李氏の名前の由来に、本人も好きなアクション俳優、ジェット・リーがあるが、もうひとつは「Z」がアルファベットの最後の文字ということで、“最後の駆け込み寺”という意味が込められている。

しかしこれは、完全な後付けらしく、なんとなくつけた名前だが数年経って意味を問われることが多くなり、適当に考えたとのこと。

「本当はそんなこと思ってないよ」と目じりを下げる。

実際にZ李氏の元には巨額の詐欺被害にあった人や困った人からSOSのDMが後を絶たないという。

「人探しやトラブルシューターなんて聞えはいいけど、実際、最初は金目的だった。でも、『本当に相手が悪いやつだな』って案件以外はやらないようにしていたし、弁護士が取る手数料より全然少ない。もちろん非弁行為に抵触するから積極的に話には参加しないけど。

以前に人が亡くなった事件で遺族から、亡くなる原因を作ったやつがバックレてるからそいつを捕まえて遺族と話をさせるって仕事を依頼されたことがあった。億単位が動く仕事だったけど、報酬のうち大半は遺族に寄付したよ。

報酬っていう言い方をすると恐喝だなんだと言うやつが出てくるのは百も承知だから、俺のやってることは被害加害関係のあるAからBに潤滑にお金を流すこと。流れた後にお礼をもらうことはあっても、それは気持ちみたいなもんだろ」