「ワンナイトは好きじゃない」「DMから前戯なんです」
――なぜ、SNSを介してそんなに多くの女性と出会い、SEXできるのか疑問です。サチャさんが選ばれる理由はなんなんでしょう?
SEXをゴールにしていたら、こんなに多くの人とは出会えなかったでしょうね。僕の場合、相手がSEXに何を求めているかを考えて、相手が求めてくれる状況をつくることを心がけているので、出会えるんだと思います。
――それはなぜでしょう?
女の子って、シンプルにSEXをしたいだけの子もいる一方、寂しさをまぎらわせたいだけの子も多いんですね。そういう子に対してただ欲求を満たすためにSEXしてしまったら、需要と供給がマッチしているようでマッチしないんです。だから“相手が本当に欲しいもの”を満たせるよう、事前にヒアリングしています。
――なるほど。
僕自身、SEXをすることだけを目的としてるわけではありません。女の子が欲求しているものを一緒に見つけ、気づかせてあげられる機会だと考えています。欲求って、形になるとより“欲しい”という思いが強くなるので、“欲しい”ものを明確にした上で“僕が”そのきっかけになっている感覚ですね。人に影響を与える、強いては価値観や人生を変えるって感覚が、性癖なんだと思います。
――ということは、相手が欲しいと望んでいたら、SEX以外のこともするのでしょうか?
はい。僕は女の子とご飯を食べたり、一緒にお風呂に入ったり、髪の毛を乾かしてあげたりして、安心感を相手に与えることが多いです。よく「SMプレイをしてみたい」と言われることがあるのですが、完全に相手が身を委ねている状況でやるSMの方がギャップがあるし、振り幅があって楽しめるんですよね。
ホテルに集合して、エッチして、「はい、おしまい」のワンナイトはあんまり好きじゃないんです。
――でも、会う人は初めてで、1回限りの関係なことも多いのではないかと思います。それはワンナイトではないんでしょうか?
僕的にはワンナイトという認識は全くないです(笑)。ワンナイトって“勢いでヤッた”とかもあると思うんですけど、結構後腐れないというか、情がないというか……。それってオナニーと変わらないじゃないですか。後腐れなくするSEXっておもしろくない。好意を持った繋がりこそがSEXだと思ってるので、ワンナイトだとは思っていません。
――会った相手に好意を持っているということでしょうか?
そうですね。僕にとってTwitter上で出会う人は、DMから前戯なんです。予定を合わせて、会う日のことを楽しみにして、会ったらめちゃくちゃ嬉しくて、その後でSEXをする。やっと会えた“愛しい人”という感覚なので、1度きりのワンナイトとは違うと思うんです。
――なるほど。でも、そんなに丁寧に接したら、女性の方が本気になってしまったり、トラブルが起きたりするのではないかと考えてしまいます。
ないといえば嘘になりますね(笑)。個人情報を取られたり、裏垢界隈同士のいざこざがあったり、性病のリスクもある。過去に職場を特定されて、職場に連絡が来たこともあります。「この人Twitterでこんなことやってます!」って。
――大丈夫だったんですか!?
職場の人も、僕が裏垢をやっていることを知っていたので、特に問題にはなりませんでした(笑)。相手が僕のことを好きだったのですが、会わなくなったことで、怒ってしまったようで。それがきっかけで、今は相手を見定めるようになりました。
――誰とでも会うわけではないんですね。
年間大体1000人くらいの人から連絡が来ますし、自分からアプローチもしているので、物理的に全員に会うことは不可能なんです。それもあって、相手がどんな人なのかをきちんと見てから連絡を返すようにしています。
それから僕は、相手の人柄をどんどん掘りさげていくのが好きだから、掘り下げがいがある人がいい。性的な面でも、人間的な面でも、「もっと知りたい!」と思える相手と会うことが楽しいんです。