スペックは何が変わったのか?
新旧HomePodの違いは、仕様を比べるとポイントが見えてきます。

まず、外観について、サイズは高さ172mm x 幅142mmから高さ168mm x 幅142mmへと変わっていますが、差は4mmほどでわずかです。同様に重量も2.5kgから2.3kgへと少し軽くなっています。
カラーバリエーションは、「スペースグレイ/ホワイト」の2色から「ミッドナイト/ホワイト」の2色へと変わりました。また、天面のTouchサーフェスが大きくなり、端から端まで光るようになっています。

内蔵するウーファーとツイーターの数については、第1世代がウーファー×1、ホーンツイーター×7でした。一方、第2世代がウーファー×1、ホーンツイーター×5です。マイクアレイについても、第1世代では6つ、第2世代では4つ。単純に数を比べると、減っているのがわかります。
ただし、これによって音質が悪くなったわけでは決してありません。このあたりは新しいチップセット「S7」を搭載したことや、設計・ソフトウェア処理の工夫などが寄与していると思われます。おそらく、ウーファーやツイーターそのものについても、旧モデルとまったく同じ仕様というわけではないはずです。

なお、HomePod(第2世代)は、新たに超広帯域テクノロジー(UWB)に対応しました。これにより「U1」チップ搭載のiPhone(iPhone SEを除くiPhone 11シリーズ以降のモデル)ならば、デバイスをかざすことで再生楽曲の“受け渡し”ができるなど、HomePod miniと同様の体験を味わえます。また、HomePod miniと同様、温度・湿度センサーも搭載されています。

通信仕様については、Wi-Fiが第1世代モデルでは「802.11ac(Wi-Fi 5)」対応でしたが、第2世代では「802.11n(Wi-Fi 4)」に下がっています。とはいえ、HomePod miniも802.11n(Wi-Fi 4)対応。筆者は自宅でHomePod miniを2台使っていますが、Wi-Fi 4でも特に支障はありません。電波が届きにくい特殊な環境でなければ、そこまで気にしなくてよさそうです。
このようにHomePod(第2世代)は、一部の仕様はしっかり押さえつつ、チップセットの刷新やUWB対応などを果たしたブラッシュアップモデルとなっています。