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「悪夢を見て、水をいくら飲んでものどは乾いたまま…」

ある20代の男女2人は11月15日の夜、東京都板橋区のマンションで大麻グミを食べた直後、手足のしびれや吐き気などに襲われ病院に搬送された。また、都内では#1で報じた「はらっぱ祭り」や押上駅でグミを食べた人たちが体調不良を訴えるなどの事例が相次いでいる。

取材を重ねると、大麻グミが若者の間で少しずつ身近になりつつある実態が浮き彫りになってきた。実際に大麻グミを食べたことがあるという20代男性は語る。

「最近、歌舞伎町や道玄坂のクラブイベントなどでも大麻グミを売っている人がいましたよ。大麻と違ってグミなら持っててもパクられることはないですし、物は試しにと気軽に食べちゃう人も多いと思います。実際に僕も食べました」

大麻グミ(販売店通販サイトより)
大麻グミ(販売店通販サイトより)
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男性は好奇心から3ヶ月前にネット通販で購入し、大麻由来成分に似た物質「HHCH」が含まれた大麻グミを食べたという。

「1袋(10コ入り)で7000円でした。僕はコーラ味を食べましたが、食べたあとに特に効果がなかったので食べる量が少なかったのかな、と1粒ずつ追加していきました。すると、2時間後に一気に体が沈み込む感覚になり、その直後、吐き気や動悸が止まらなくなりました。目を閉じても悪夢のような幻想にうなされて、水を飲んでも飲んでも、のどは乾いたまま。

これはヤバいと思って友達を家に呼んで介抱してもらいましたが、一日中吐き気は止まりませんし、気だるさはその翌日も残っていました。大麻グミは最近よく見かけるようになって身近な物に思ってましたが、今は危険なものとしか思えません」(同)