「寿司ロボ・にぎっ太くん!の巻」(ジャンプ・コミックス84巻収録)

今回は、寿司を握るロボットを導入した寿司店で、両さんが狼藉の限りを尽くすお話をお届けする。

この店の主は、両さんとは因縁のある間柄。かつて「江戸っ子すし講座の巻」(ジャンプ・コミックス47巻収録)でトラブって、あの手この手で張り合った相手なのだ。今回も、リベンジマッチとばかりにバチバチに火花を散らし合うのだが……。

2人のやりとりは、現代のSNS上でよく話題になる、店と客とのトラブルネタそのまんまだ。ちなみに両さんと店主の場合はどちらか一方が悪いとは言えず、どっちもどっちといった案配だ。

なお、本作には寿司職人の姿を模したロボット「にぎっ太くん」が登場する。本作が描かれたのは1993年。その後、現実の世界では、音声や胸部に備えたタブレットを通じて人とコミュニケートするPepperが発売されて接客を担ったり、より実用的な配膳ロボットを導入する飲食店が次々と登場したりしている。寿司ロボットはもちろん、炒め物料理各種を作るロボットもすっかりおなじみだ。

ちなみに、にぎっ太くんは、1997年に浅草で開催された「こちら葛飾区亀有公園前派出所 大展覧会 両さんのいる下町」で、実物大で立体化されている。

「巻末レポート」(ジャンプ・コミックス104巻収録)より
「巻末レポート」(ジャンプ・コミックス104巻収録)より

それでは次のページから、両さん対店主の外食テロ合戦のドタバタをお楽しみください!!