営業を再開したのは4店舗のみ 「できるかぎり続けていきたい」

真奈美容疑者が逮捕された27日は、世田谷区の自宅周辺もざわついていた。

「あそこのご一家なら事件後も家への出入りはありましたよ。真奈美さんも事件後も何度か見かけましたし、挨拶も普段通りにしていたんですが、今日になって警察も来て……。夕方前まで警察も家の中にいましたよ」(近くに住む女性)

27日大崎署から移送される真奈美容疑者(撮影/村上庄吾)
27日大崎署から移送される真奈美容疑者(撮影/村上庄吾)
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近くに住む男性住民は、真奈美容疑者の顔写真を見ながらこうつぶやいた。

「写真に似た子が大型犬と小型犬を連れて散歩していたのは見かけたことあるよ。それも事件前で、事件後は見かけなくなったね。事件は知ってるよ。当時はマスコミが毎日押しかけていたから。ここ最近は見かけなくなったなと思ってたけど、また逮捕されたんだ」

被害者の宝島龍太郎さん(55)幸子さん(56)夫妻が上野の繁華街に築いた、通称「宝島ロード」はかつての栄華がウソのように様変わりしていた。

サンエイ商事系列の飲食店がひしめき合い、20店舗近くが営業していた「上野中通り商店街」を訪れると、現在営業中なのはすし店やダイニングバー、焼肉店など4店舗のみだった。取引のある不動産関係者も、真奈美容疑者逮捕の一報に困惑を隠せなかった。

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「実は今日(27日)の午後3時から、真奈美さんと契約してる物件を今後どうするかの話し合いをすることになっていたんです。もともとウチは、サンエイ商事系列の飲食店が入るビルを取り扱ってたから、自分も龍太郎さんとは顔見知りでした。

でも今回の事件が起きてからは、もちろん龍太郎さんとは連絡取れないし、サンエイ商事と連絡を取ろうとも繋がらない。だから事件後もずっと営業を続けていたすし店に出向いて真奈美さんに繋いでもらったんですよ。

真奈美さんには今月の10日にようやく会えたのですが、思ったよりも元気そうだなという印象はありましたね。パートナー(関根容疑者)に両親を殺されたんだからショックで動けなくてもおかしくないのに、受け答えもしっかりしてました。

その日も契約物件の取り扱いについて方向性を話し合ったんですが、真奈美さんは『できるかぎり続けていきたい』と言ってたんです。だから今日は、もう少し話を詰めるために会う予定だったんですが、まさかこんなことになるとは。もう驚きしかないですよ」