「鑑定クイズの巻」(ジャンプ・コミックス196巻収録)

今回は、両さん&御堂春(みどう・ハル)の庶民コンビと中川&麗子のセレブコンビが、TVの高級品鑑定番組に出演する話をお届けする。

中川と麗子は大富豪だから当然として、両さんと春がなぜ? と思うかもしれないが、対照的なコンビが互いを補い合う、意外な働きを見せるのだ。まずは予備知識なしで本作を読んでみてほしい。

なお、本作で番組制作サイドが出してくる昭和の駄菓子について少々説明しておくと……。

まずは、細長い透明の容器に入った毒々しい色をした半透明の菓子だが、これは「試験管ゼリー」や「試験管ジュース」などと呼ばれていた。現在では使用を禁止されている甘味料や着色料などが使われていることも。

そして紙に描いてある絵。「ニッキ紙」などと呼ばれていることが多かった。これのいったいどこが菓子なのか?と疑問に思う人は多いだろう。紙には香辛料「ニッキ」と甘味料、着色料によるインク?で絵が刷られていて、その紙をちぎってしゃぶり、味がしなくなったら吐き出す。現代ではちょっと考えられないほどワイルドな「駄菓子」だった。

そして「木の根っこ」。これは恐らく「ニッキ紙」以上にハードルの高い商品「木ニッキ」だ。「きのこの山」「たけのこの里」のような、植物を模した菓子だと思ったら大間違い。なにしろ、ニッキの枝をそのまましゃぶるのだ……。

それでは次のページから、にわかグルメ番組のたくらみを、真のグルメ&庶民グルメ混合チームが粉砕するお話をお楽しみください!!