「納豆みたいな匂いがするというご報告をいただきました」

問題の焼き菓子店は東京都目黒区にある「Honey×Honey xoxo(ハニーハニーキス)」。インスタグラムでは「全て防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」と謳い、同フェスタに出店したことも投稿していた。

ところが同フェスタで販売していたマフィンを購入して食べた客から腹痛など体調不良を訴える声が続出、具材の栗が「納豆のように糸を引いている」と写真付きでSNSに投稿されたことなどから騒動に火が付いた。

問題のマフィンについて書き込んだ店主の山崎さんのインスタ
問題のマフィンについて書き込んだ店主の山崎さんのインスタ
すべての画像を見る

当初、店主の山崎さん(40)はインスタグラムで「今回、販売致しておりました和栗(4件)とチョコチップ(1件)、スイートポテト(1件)のマフィンから納豆みたいな匂いがするというご報告をいただきました。もし、納豆のような匂いがしたら食べずにすぐにLINEでご連絡をお願い致します。保管場所は18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため何個か傷んでしまった可能性がございます。検品はしていたのですが、気付かず販売してしまい申し訳ございません」などとコメント。

しかし、体調不良や返金対応を求める声が続出し、店側が14日に保健所に連絡。これを受けた厚労省が15日、販売されたマフィン9種類約3000個について、最も危険度の高い「クラス1」のリコール対象にしたことを公表した。

3000個売られたマフィン(店SNSより)
3000個売られたマフィン(店SNSより)

クラス1は「喫食により重篤な健康被害又は死亡の原因となり得る可能性が高い場合」とされ、毒キノコやフグ毒、また、腸管出血性大腸菌に汚染された生野菜などが分類されている。