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武家の娘、おきくは雨宿りをきっかけに下肥買いの矢亮と、紙屑買いの中次と言葉を交わすようになる。
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矢亮の職業へと鞍替えした中次。お喋りな矢亮と寡黙な中次の落語のような掛け合いが楽しい。
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撮影場所の東映太秦映画村での阪本順治監督と、本作のプロデューサー、企画、美術を担当した原田満生さん。
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長屋で暮らすようになって、父を真似て空を仰ぐようになったおきく。 おきく役は黒木華さん。
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江戸で汲み取った糞尿を積んだのは葛西舟。大川(隅田川)から堅川を経て、中川を上り、武蔵國葛西領亀有村、 すなわち現在の亀有の農家へと向かっていた。本プロデューサーの原田さんは環境問題を考察するYOIHI PROJECT発足し、 江戸時代のウンコの移動を題材にした「うんこたろう たびものがたり」(森あさ子・世界文化社)もプロデュース。
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父の失職に伴い、長屋の小さな部屋に移ってきたおきく。 寺小屋で小さな子供に読み書きを教えている。
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不幸な出来事に見舞われ、おきくは声を失ってしまうが……。
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排泄物を一滴も無駄にせず、直に手ですくう矢亮の貪欲さに、 弟子になりたての中次は唖然とする。
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矢亮と中次のバディものとしても魅力的な本作。 演じる池松壮亮さんと寛一郎さんの醸す雰囲気がさく裂する場面。
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阪本順治監督が「初めてじゃないかな」という初々しい恋心あふれる場面! 「せかいのおきく」は阪本作品には珍しい恋愛映画。
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時折、汚穢(おわい)屋への偏見や、理不尽な扱いが出てきて、江戸時代の階級社会の厳しさを肌身で感じることとなる。
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排泄物の値段は、貧乏長屋と武家屋敷では違ったといい、 資料によると特に高く買われていたのは大奥のものだったそう!
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木桶などの修理をする「たが屋」の孫七さんを演じるのは石橋蓮司さん。 寛一郎さんは阪本順治監督作、石橋さん主演作『一度も撃ってません!』に続き、共演を。
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黒船来航を機に武家社会が崩れつつある社会の荒波に、 おきく自身もさらされることに。
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阪本監督が『せかいのおきく』のタイトルの「せかい」に込めた意図を象徴する場面。 解説は野暮なので、劇場でぜひご確認を!
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汲み取りに来た中次に、おきくの父、源兵衛は「世界」という概念を教える。
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小さな長屋暮らしから感じ取ったおきくの「せかい」とは? 皆さんも一緒に考えてみてください。
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黒木さんの前半と後半のおきくの様変わりも、この映画のみどころ。
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