子どもに携帯を買ったら3か月で料金は60万円
さらに元交際相手は続ける。
「美由紀に持っていかれたのは貴金属と現金合わせて450万円分ぐらいかな。アパートの部屋の鍵を美由紀に渡していたら、空き巣が入って小銭やネックレスが無くなったこともあったな。それで鍵を返せといったら『兄貴に渡した』とか言いやがるから、それで鍵を替えた。
美由紀は手紙もマメで『好きだ』とか書いてくるし、子どもも『何でお父さん一緒にならんの?』とかメールを送ってきたな。美由紀と長男、長女に携帯電話も買ってあげたことがあるけど、3か月で料金が60万円とかになっててびっくりしたこともある。
オレがもう食うに食えなくなったときには、美由紀が知り合いの議員に頼んで生活保護の申請をしてくれたことがあった。
付き合うのをやめたのは2008年の4月ごろ。オレも生活保護を受けている状態なのに、『前の旦那が亡くなったから金を貸してくれ。数日後には必ず返すから』って言ってきたから、6~7万貸した。このお金は返ってきたんだけど、もうダメだと思って、別れた。
美由紀が逮捕される3か月前ぐらいに『友達のこと、警察の車が1週間ぐらいつけてきてんねん』って電話があり、逮捕される前日にも『友達の話だけど、詐欺とかで捕まったら懲役どのくらいになるかな?』とか聞いてきた。結局自分のことだったんだろうな」
我が子を手足のように自在に操り、淡々と獲物の生き血を吸い取っては捨て、吸い取っては捨てを繰り返してきたモンスター。
何を喉に詰まらせ、人生に幕を引いたのか。最後に見たのはどんな夢だったのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班