ネットワークビジネス(マルチ商法)とは何か?
先日、ネットワークビジネスを行っている日本アムウェイが会社名や目的を明らかにしないまま、違法な勧誘を行っていたなどとして、消費者庁は6か月間勧誘などの一部の業務を停止することを命じました。
そもそもネットワークビジネスを知らない人や「ネズミ講」との違いもわからない方もいると思うので、簡単に解説します。
基本的な理解としてネットワークビジネスはいわゆる「マルチ商法」という理解で問題ありません。そして、マルチ商法とネズミ講との違いは「実在する商品の有無」にあります。マルチ商法が商品の販売を目的とした組織であるのに対して、ネズミ講はもっぱら金品(配当)の受け渡しを目的とする組織であり、前者は合法、後者は違法です。
それ以外は非常に似た仕組みですが、ざっくり言うと、基本的には自分の紹介で入った会員が商品を販売したり他人を紹介したりすると、その一部が自分の利益になるような仕組みです。当然、会員になると商品を仕入れ値で購入できるので、それを一般価格で販売することで利益を手にすることも可能です。
しかし、いわゆるマルチ商法の甘い売り文句は、自分の紹介者が頑張ってくれると自分は何もしなくても収入が入ってくる、いわゆる不労所得者になれるよ、というものが多いです。