錦鯉は家康みたいに
コツコツとポイントを貯めてM-1優勝

――松村さんが思う、家康の魅力は何ですか?

いじめられっ子で弱い家康が「老いてこそ花」で最後に天下を獲るのがいいんですよね。59歳で関ヶ原合戦ですから。家康みたいに60歳ぐらいから人生の勝負を賭けてもいいと思うんですよ。

――かなり遅咲きですね。

歳を取ってからが大事なんです。錦鯉の長谷川(雅紀)君も50歳でM-1グランプリの王者になったでしょ。50歳からが本当の勝負。錦鯉は家康みたいにこれまでコツコツとポイントを貯めてきたから売れたと思うんです。

――『どうする家康』で松村さんが今後見たいシーンはありますか?

三方ヶ原の戦いで武田信玄軍に追いやられて逃げる途中、ビビって糞を漏らすシーンですね。1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では、家康役だった滝田栄さんが「これは糞じゃない、焼き味噌だ!」というくだりがあるんです。松潤さんにも漏らしてもらいたいですね。僕なんかしょっちゅう漏らしてますから(笑)。

――それは知らないですよ(笑)。でも、ジャニーズの松本潤さんが糞を漏らしますかね?

『どうする家康』の第1話で有村架純さん扮する瀬名姫が「力も弱いし、心も弱いし、お腹も弱いし」って言っていましたよね。あの「お腹が弱い」というセリフ、あれは三方ヶ原の戦いの糞を漏らすくだりにつながってくるんじゃないかと僕は思っていますよ。