ちょっとずつ私の作る姫宮が自分の中に入ってきた(窪田)
――窪田さんは、こういう踏み込んだ表現の映画の主演が決まったとき、率直にどう思いましたか?
窪田彩乃(以下、窪田) グロ表現は大丈夫だったんですけど、「怖い」っていうお芝居をした経験がなかったので、できるのかなっていう不安はありましたね。でも、この映画の出演が決まったらすぐ、ホラーのお仕事がきはじめてて。呪われたかもしれないって怖くなりました(笑)。
――海老野さんはこの続編を、「いろいろな要素が混じった異常な映画」とコメントされていましたね。
海老野心(以下、海老野) 映像も美しいし音楽もカッコよくて、コメディ要素もあったりして、「この映画はどのジャンルに当てはまるんだろう?」っていうぐらい、いろんなものが詰まってますね。「2」は「1」よりもっと、観ていて飽きない映画だと思います。
――ふたりが演じた人物はそれぞれ強さを持っている女の子でしたが、どう役作りをしましたか?
窪田 最初、監督からは「姫宮は強くて、泣くような女の子じゃない」と言われていたので、最初は感情の起伏が激しくない感じで演じていたんです。でも、私もだんだん面白がって、お菓子を食べたり、ふざけて寝たりしてアドリブを入れていくうちに、ちょっとずつ私の中に、自分が作る姫宮が入ってきて。監督がイメージする姫宮と私の作る姫宮を足して2で割ったような感じで作れましたね。