頭を使わず即入れできる「ずぼらカゴ」をフル活用!
●頭を使わず、カゴに入れるだけ
私はここで、「余裕のある人が片づければいい」などと言うつもりは全くありません。
実は、ちょっとした工夫で、問題は簡単に解決するからです。
部屋の目立つ位置に、脱ぎ散らかしたい人数分の、大きな「ずぼらカゴ」を置きましょう。部屋の見た目が多少損なわれるかもしれませんが、そこは我慢です。
ずぼらカゴを置くメリットは、床やソファに脱ぎ散らかすのと同じ手間で、そこに服を収められること。帰宅し、着ているモノをポイっとカゴに入れればOK。前頭前野への負荷なく習慣化できる、単純作業です。
仕事のことで頭がいっぱいの人にとって、「モノの定位置を思い出す→引き出しを開ける→畳んで収納→引き出しを閉じる」「シミ抜きをする→洗濯ネットに入れる→洗濯機に入れる」といった段取りは面倒すぎます。
図書館の本の返却口と同じ要領で、出したモノをとりあえずカゴに放り入れておき、週末など時間のある時にリセットの作業をすれば、床に脱ぎ散らかすという今の状態と手間が変わらず、無理なく継続できます。
●週1〜2回、カゴの中身をリセット
また、カゴは用途別に複数あると、脳への負担をさらに減らせます。
「クリーニングに出すモノ」「外で使ったモノ」「一度着たけど洗わずにまた着たいモノ」など、混在させたくないモノごとにカゴの数を増やします。
カゴの中身は、週1〜2回のペースでリセットします。その場合は、リセット日まで入れ続けても溢れない程度の大きさのカゴを使いましょう。
カゴは、軽くて移動させやすい、蓋のないシンプルなタイプを選びます。使わない時は折り畳める不織布タイプのカゴが便利。キャスターやラックが付いたカゴは、未使用時も部屋のスペースを取るので、最初は買わないほうが無難です。
バスケット素材、除菌・掃除のしにくい素材のカゴも、引っ掛かりやすく、出し入れがしにくいという観点から避けましょう。
長く継続するためにも、作業が億劫にならないように、カゴ選びにはぜひこだわってください。
「リビングが狭くてカゴは置けない」という方も、インテリア品や書籍といった使用頻度が低いモノの場所を移動すれば、カゴ1個分のスペースは捻出できるはず。
床にカゴを置きすぎると、掃除機をかける際に邪魔になるので、棚の上に設置するといいでしょう。
また、家族が多い場合は、3段ボックスを活用すれば(上の図参照)、3段ボックスの上部も含めて家族4人分のカゴを、1箇所で管理することができます。