クルーたちが「憧れる」ワケ
今やマクドナルドの店舗は、世界約100カ国以上に展開されている。そして、店舗運営に必要なトレーニングセンターは各国に存在している。しかし、ハンバーガー大学は世界でたった8カ国にしかない。そして、その一つが東京にある。
ハンバーガー大学があるのはシカゴの本部キャンパスに加えて、ロンドン、シドニー、ミュンヘン、サンパウロ、ヨハネスブルク、上海、東京。ハンバーガー大学がない国の従業員は、近隣の存在する国に行って学ぶ。
ハンバーガー大学には、主に店長候補や店長、コンサルタント、マネージャーなどが学びにやってくる。
ハンバーガー大学は授業だけはなく、マクドナルドの理念を伝える学習ツールなども開発しており、それゆえここはクルーたち(従業員含む)の憧れの場だという。
ちなみに日本のハンバーガー大学の歴史はこの8カ国の中でも古く、日本にマクドナルドの第一号店がオープンした1971年7月よりも1カ月ほど早い同6月に開校している。現在は社会情勢に合わせて、授業のオンライン化も進んでいるそうだ。
「私たちはブランドの使命として『美味しさとFeel-Goodなモーメントを、いつでもどこでもすべての人に』を掲げています。これが全クルーに浸透し、再現することができるようになることが、ハンバーガー大学の目標です」(吉田さん)
講師は学長、吉田さんを含めて10人。吉田さんは新卒で入社してから複数店舗で経験をつみ、店長を就任後ハンバーガー大学に異動。その後、営業部門で複数店舗のコンサルティングやフランチャイズオーナーのビジネスサポートを経験。再びハンバーガー大学へ戻り、今に至るという。