海外では、「YESなき性行為」は全て「レイプ」
日本では、110年以上もの長きに渡り13歳とされてきた「性交同意年齢」。この年齢については、「低すぎるのでは」という声も多い。
では、海外ではどのように定められているのだろうか?
もっとも高い18歳と定めているのは、アメリカのカリフォルニア州。アメリカでは、他のどの州でも16~18歳に設定されている。
他の国を見ても、16歳以上に設定している先進国は多い。また近年、この「性交同意年齢」を引き上げる国が増えている。韓国は2020年に13歳から16歳に、フランスは2021年に13歳から15歳に引き上げた。このように比較してみると、これまでの日本の「13歳」という設定が低いと感じるのにも納得だ。
加えて、世界では今、性行為について明確な同意がない場合は、全て違法とする流れが広まっている。
例えば、スウェーデン。以前は、日本同様、性犯罪として立証するには、同意の有無だけではなく暴行・脅迫の有無も検証材料として必要だった。しかし、2018年に「同意がない場合は、全て違法」とする法改正が行われた。
「YES以外はすべてNO」、言葉や態度で明確に同意が示されるというのが最重要視される。相手が積極的に「YES」と示さない性行為は全て「NO」、つまり性犯罪、レイプにあたるのだ。
また、2021年、カリフォルニア州議会では、相手の同意なく性行為中に勝手にコンドームを外すステルシング(stealthing)を違法とする法案を可決した。コンドームを外すという行為1つとっても同意がないと犯罪になるということだ。