Google Pixel Watchの「ここが良かった!」

1つは、「とてもコンパクトで軽い」ということ。
サイズもコンパクトで約36gと軽量なため、装着したまま睡眠トラッキングに使っても比較的苦になりません。小さく軽量なスマートウォッチを探していた方には最適な選択肢だと言えるでしょう。

Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」レビュー。1ヶ月使ってわかった「いいところ」と「残念なところ」とApple Watchとの決定的な違い_03
心拍数を常時計測。ヘルスケア機能も充実している

2つ目は、「Fitbit」アプリと密接に連携するスポーツウォッチとして優秀だということ。
本体は5気圧防水対応なので、雨や汗に濡れても安心して使用できます。「Fitbit」アプリにはワークアウト記録、心拍や睡眠を計測するヘルスケア機能が充実していますが、月額640円(年額6,400円)の有料サブスクリプションサービス「Fitbit Premium」に加入すると、健康や睡眠の状態にスコアを付けて把握できたり、日本語による解説付きのワークアウト、心を落ち着けるためのマインドフルネスの動画トレーニングなどが実践できます。

3つ目は、Suicaでの支払いに対応した店舗などで、Pixel Watchによるタッチ決済が使えることです。VISAとMastercardによるタッチ決済もサポートしています。
一方で、Suicaの利用については定期券やクレジットカードによるチャージに非対応だったりと、守備範囲が広いApple Watchのタッチ決済に比べるとまだまだ発展途上な部分が残されているので、Googleによる今後のアップデートを期待したいところです。

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Suicaによるタッチ決済。交通機関や対応店舗での支払いに利用可能

4つ目は、Googleが手掛けるエンターテインメントサービスとの優れた連携力です。
たとえば、Pixel Watchにワイヤレスイヤフォンを接続するだけで、「YouTube Music」でサッと好きな音楽を聴くことができます。
Pixel Watchの内蔵メモリーに楽曲を一時保存できるので、Wi-Fiモデルでもオフライン再生ができる点もうれしいところ。筆者はスマホを持たずに近所の公園に出て、Pixel Watchで音楽を聴きながらジョギングしています。

また、Google Playストアからサムスンが開発する「ブラウザ(Internet Browser)」アプリをダウンロードすると、Pixel WatchからさまざまなWebサイトにアクセスできるようになります。
もちろんYouTubeの動画も視聴可能。4G LTEモデルであれば、手元にスマホがなくてもPixel Watch単体でYouTubeの動画を再生したり、ジョギングしながら動画の音声をラジオのように聴いて楽しめます。

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「YouTube Music」の楽曲を内蔵メモリーに一時保存すれば、Wi-Fiモデルでもオフラインで音楽を楽しめる

このようにPixel Watchには優れた面がいくつかありますが、購入するうえで、特に気をつけておきたい注意点があります。
それは、ペアリングして使えるスマホが、GoogleのAndroid 8.0以上を搭載するデバイスに限られることです。
「Google Pixel」シリーズでなくてもよいのですが、多くのユーザに普及しているiPhoneとの組み合わせに対応していないところは難点です。

Apple WatchもiPhone以外のデバイスと組み合わせて使えないので、「お互いさま」と言えるかもしれませんが、従来のWear OSを採用するスマートウォッチは、iOS版アプリを介してiPhoneと接続することができただけに残念です。
Wear OS搭載スマートウォッチから、Pixel Watchに買い換え・買い増しを検討している方は、特にご注意ください。