初代グローレが教えてくれた「安心感」
そして、2012年、またまた運命的な出会いを待っていた。
テーラーメイドが満を持して放ったプレミアムモデル「グローレ」のデビューだ。
「使ってみてください」
先述のYさんが初代グローレのドライバーと5Wをラウンドに持参してくれたのだ。
実は当時の私は道具(ギア)にこだわるのは、なんだか少しカッコ悪いような気がしていた。たいしてうまくもないのに高いクラブを使うなんて……道具よりやっぱ練習だよな、と(大変な大馬鹿野郎である)。
で、初グローレである。
ドライバーの最初のひと振りで、わかった。
「このクラブはすごい」
飛距離がいつもより10ヤードはのび、芯くったなー、という何とも言えない好打感。
そしてその成功率がすごいのだ。ミスが出ない。
そのラウンドの帰り、私はYさんに言った。
「グローレ、フルセット揃えたいんだけど、どこで予約すればいい?」
グローレと歩んだその後の10年間のゴルフ道
それから長きにわたるグローレとの蜜月が始まった。
レディースは全モデル、時にはメンズのRシャフトにするなど、ひたすらグローレ命だった。
グローレの何がすごいかといえば、やはりミスが少なくなる、ということだろうか。
ゴルフはメンタルのスポーツだとよく言われるが、ミスが出にくいクラブ→自信がでる→ますますミスが出にくくなる、というグッドスパイラルにはまるのだ。
このころは面白いようにスコアものびて、念願の80台も出せた。
とはいえ、相性がよくなかったモデルもあった。
カーボンフェイスの搭載が売りだったグローレ リザーブがそうだ。どうにも独特の打感になじめず、早々に手放して、従来のモデルに戻したこともある。
当時から中古市場でのグローレの下取りの高さは定評のあるところで、それもまたありがたかった。
で、前置きが長くなったが、2022年、グローレ誕生10年目に誕生したステルス グローレだ。