焼津の黄昏時間
――地元・静岡と東京でここが違うなって思うところは?
空気が全然違うと思います。地元は静岡県の焼津なんですけど、海と山に囲まれているので、東京では行きたいときに海に行けないのは寂しいです。車で海に寄って波の音をただただ聞いたり、海沿いにあるひいおばあちゃんのお墓に手を合わせてから帰ったり、そういうひとりの黄昏時間が今はなくて。東京はどこに行っても人がいるじゃないですか(笑)。
――ひとりで考えたいときってありますよね。東京での黄昏時間は難しい?
東京の黄昏時間は、家でボケーっとするか『ONE PIECE』を見るかくらいですね。こっちは海まで行っても人が多すぎて……。焼津の海って、犬の散歩しているおじいちゃんが一人だけの日もあるくらい人が少ないんです。そこもいいなって思うし、ボーッとしながら犬の散歩するおじいちゃんを見ているだけで癒されます。
――仕事で東京に来るだけでなく、実際に住んでみると価値観変わりますよね。
地元にいた頃は東京に来るのが楽しくて、早く東京に出たいってずっと思っていました。でも今は静岡っていいところだなと思うことが多くなったので、東京に来て本当によかったなと思います。ひとり暮らしを始めてから、当たり前のようにご飯が出てくることのありがたさも知りました。ご飯を炊くのも、お湯を沸かすのすら面倒くさいときもあって(笑)。
――そんな変化の多い1年ですが今後、やってみたいことは?
演技のお仕事をやりたいです。少しずつですがドラマにも出させてもらえているので。
――ドラマの現場は緊張しますか?
行くまでは緊張しますが、いざ現場に入ったら緊張しないです。撮影の前の日とかは大変で、緊張しすぎてお腹が痛くなることがあります。でも行けば問題ないので、本番に強いタイプだと思います!
――「Miss World Japan」「女子高生ミスコン」ファイナリストなど、大きなオーディションでも舞台に立ってますもんね。
小学生のときは英語のスピーチを習っていたので、人前に立って表現すること自体に抵抗はなくて。小さい頃からやっていてよかったなって思います。