結婚生活では実はポンコツ!?
『マリッジ・ストーリー』(19)のインタビューのときに、結婚して10年の彼に結婚観を聞きました。
「結婚っていいものだよ。毎日のように自分のバカさ加減を指摘されるのって大切なことだからね」と独特のユーモアで笑っていました。聞いているほうも爆笑です。
「俳優っていう職業は変にのぼせあがったり現実が見えなくなったりするから、妻に“食べ物を噛んでるときに喋らないで!”とか色々言われたりして、地に足がついてる日々を送るって非常に重要なんだよ」とまっとうなご意見。でも、「結婚って誰にでも向いてるわけじゃないよね」と付け足していたのが印象的でした。
最新作の『アネット』(21)はマリオン・コティヤール演じる人気オペラ歌手のアンと、アダム・ドライバー演じるコメディアンのヘンリー、そして娘のアネットのストーリーなのですが、ときどきキャラクターたちが歌を歌い出し、不気味な怖さが画面に充満して殺人などが勃発する、なんとも不思議な物語。
プロデューサーのひとりでもあるアダム・ドライバーはカンヌ国際映画祭のインタビューで、「7年もかかってでき上がった映画。まだ『ガールズ』(12〜17)に出ている頃に声がかかり、レオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』(12)の自由な雰囲気あふれる映画作りに感動していた僕は即刻“イエス”と答えたんだ。二度とこういう作品にはめぐり合えないだろうと全力投球で役作りしたよ」と答えていました。