猿やモルモットが日常食。早稲田大学探検部員による衝撃のペルー珍食紀行_7
勇気を出して猿の腕を食べる筆者
猿やモルモットが日常食。早稲田大学探検部員による衝撃のペルー珍食紀行_8

肉は赤身でヘルシーそう

片腕をもいで食べさせてもらった。脊髄や脳味噌は感染症につながるプリオンが怖くてやめた。腕は繊維質で、まず噛みついてから首を横にし動かして裂くように食べた。味は鶏肉にそっくり。肉は赤身がメインで、ヘルシーそうだ。ただ皮に毛がついていて、口の中で意識すると毛の感触がする。根性を出し気にしないようにした。

振り返れば、ペルーは実に面白い国だった。太平洋沿いの乾燥した砂漠のエリア、標高が富士山の頂上(3776メートル)とさほど変わらない場所に都市のあるアンデス、そして熱帯雨林のアマゾンという3つの気候がひとつの国に存在する。

民族も、先住民であるインカ帝国を主に構成していたケチュアやアマゾンの人々からアフリカ系、ヨーロッパ系などさまざまだ。気候や民族の豊かさこそが珍食を生み出している背景にあるのではないだろうか。調理されたモルモットや猿は、日本に暮らす私たちにとって目を背けたくなるかもしれないが、現地では立派な食文化なのだ。

取材・文・撮影/大下滉平
編集/一ノ瀬 伸