コンビニやスーパーでは買えないパリパリ食感のグミッツェル
新しい食感のグミを作り出すことで、グミのマーケットを広げる
―グミッツェルが誕生した背景にはどんなことがありましたか?
15年前に遡ります。当時、2002年に発売した「ピュレグミ」というグミがようやく市場に定着してきた頃で、「ピュレグミ」に次ぐグミを開発するために新グミプロジェクトが発足しました。
次のグミを作るにあたり、マーケットインとプロダクトアウトの双方の側面で検討が進められ、グミは食感を楽しむお菓子なので、今までとは違った食感のものを作ろうということになりました。さまざまな食感のグミの試作品の中に、グミッツェルのパリパリ食感グミがありました。
「ピュレグミ」を発売した当時は、グミは子ども向けのお菓子というのが世間の認識でした。その中で「ピュレグミ」は、大人の女性層をターゲットに見据え、果肉食感を打ち出し、ドライフルーツのように楽しめるグミとして売り出したことで、子ども向けのお菓子から脱却しました。
グミのターゲットが広がることで売り場も広がります。新しい食感のグミで新しい層に食べていただき、売り場も広げていくのがプロジェクトの想いでした。
―だから、あのパリパリとした食感なのですね。あの形はどんなアイデアから生まれたのですか?
グミッツェルは新しい製法だったので、研究所で試作品を作っても工場で大型の機械で作るとうまくいかないことが多く、開発には5年を要しました。研究所から、中はしっとりしていて外側がパリッとした食感のグミが上がってきて、食べてみると開発メンバーの一人が「プレッツェルに似ているね」という一言でこの形に決まりました。
その時はあまり深く考えていなかったのですが、ハート形に見えるし、表情のある形なので、パッケージを作る時もアイデアが広がり、この形に決めてよかったと今では思っています!
―味についてはいかがでしょうか?
グミの味については、知見があります。これくらいの大きいグミは食べた時に、濃い味だと満足感がありすぎて食べきれないことがあるので、最後まで食べ続けていただけるように味を調整しました。
色はグミらしくカラフルだけどシアーな色合いを特徴にしたことで、SNSでもお客様が写真をたくさんあげてくださっていて、注目されるきっかけになりました!