現代でも通用する透明感がある高橋由美子
ちょっと年代が後ですが。この方は荒魂書店の店長さんとの対談のときに、私が好きそうだと教えてもらって、単なるアイドルで終わらない感じが魅力的でハマりました。
色白で儚い感じで、透明感が強くて。今で言うと、橋本環奈さんや広末涼子さんのラインな気がします。最近でも流行りのテイストですよね。
『pure mint』(ビクターエンターテイメント)という写真集があるんですが、衣装がずっと何の装飾もないワントーンのワンピース水着なんですよ。写真集って普通、お洋服もいろいろ着て、水着にしてもバンドゥビキニや三角ビキニを着て、バリエーションを出すのに、これはトガってるなと思いました。でもスタイルがあまりに魅力的で、全然見飽きないという。
「好みじゃないで終わりでいいはず」
こうして振り返ってみると、私が好きな方だけでもバリエーションが広いのですが、過去に一世を風靡(ふうび)したアイドルの容姿や体型に対しても今の時代では否定的なことを言う人もいますよね。
グラビア表現もそうなんですが、近年はちょっと見た目の「正解」が作られ、それが偏りすぎているのでは?と感じていて。もちろん流行りのルックスが好きな人を否定するつもりはないのですが、それが他人にも向いているような気がして、風潮として厳しすぎるというか。
「鼻が残念だよね」とか「かわいそう」とか粗探しの批判をする人を見かけたりすると、「どういうこと?」って。昔なら「好みじゃない」で終わっていたはずなのに、同調圧力になっちゃってるんじゃないかな。もっと好きに生きたらいいさ〜って、思います。
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取材・文/宿無の翁 撮影(人物)/松木宏祐 撮影(書影)/一ノ瀬 伸