故郷を思ってひとり泣いた夜…。浅倉唯の心に溢れる青森・弘前への愛_3

 爆発する弘前への愛

――あらためてお訊きしますが、浅倉唯さんが生まれ育った青森県弘前市って、どんなところですか?

冬は一面雪で真っ白に染まり、春はリンゴの花で弘前城公園が桜色に染まる…そんな風景が毎年そこにあるのが当たり前で、有り難みを感じることもなくなっていましたが、それがどれだけ贅沢なことなのか東京に来て初めて気がつきました。

――そして、弘前の夏といえば――

ねぷた祭りです。ねぶたじゃなく、ねぷた! 青森のねぶたは山車が立体ですが、弘前のねぷたは扇形。掛け声も、青森は「ラッセラー」ですが、弘前は「ヤーヤドー」。似ているようで違うんです。

――今夏、その弘前ねぷた祭りに、ゲストとして参加されました。

そうなんですよ! 去年、一昨年は、コロナ禍でお祭りが中止になり、今年は3年ぶりの開催で、しかも弘前ねぷた300年という節目の年にゲストとして呼んでいただいて。仕事で青森に帰ったのも初めてだったので、なんだか不思議な感じでした。

――お祭りには、毎年、参加していた?

毎年家族で見に行ってはいましたが、参加したのは小学生のとき以来です。参加するには体の底から湧き上がってくるようなエネルギーが必要で、中学生になるとそれが薄れるわけじゃないですけど、見る側に回る方が楽だし、楽しくて。私の中で、ねぷた祭りは参加するものじゃなくて見るものでした。

――実際、参加した感想は?

参加している人はもちろん、見ている人の熱量もすさまじくて。一緒に「ヤーヤドー」と掛け声を上げ、手持ちの金魚ねぷたを掲げながら「あ、そうだ! こんな感じだった」と思い出していました。

――楽しかった?

もちろんです! 弘前の夏を満喫させていただきました。

――市長にもお会いになったんですよね。

弘前にいた頃は縁遠い場所だと思っていた市長室に入れていただいて。まさか入れていただけるとは思っていなかったので、ちょっとドキドキでしたけど、一緒に行った両親には、ちょっとだけ親孝行できたかなと思っています。

――弘前に帰ったのは?

1年ぶりです。1泊2日の弾丸ツアーでしたけど、久しぶりに美味しい空気を胸いっぱい吸い込んで、元気をもらったのでまた新たに頑張れます! 目の前のことに、ひとつひとつ、全力でぶつかって行きますので、皆さん応援してください。よろしくお願いします!

故郷を思ってひとり泣いた夜…。浅倉唯の心に溢れる青森・弘前への愛_4

取材・文/工藤晋  撮影/松木宏祐  スタイリスト/南拓子 ヘアメイク/円谷歩美 衣装協力/YUKI SHIMANE

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