日本代表決定からまさかの取り消し!? 稲村亜美自らが語るベースボール5のこと_2

――これまで数多くの超一流アスリートが口にしてきたように、運も実力のうち。最後に笑うのは、運を味方につけた者です。

ですね。そう、思うようにします。
運も実力のうち――。
こう見えて…私って、本番には強いんです(笑)。

――優勝後、すぐに、マネージャーに電話をしたのが、話題になっていました。

喜びを爆発させた次の瞬間、ふと、メキシコで開催される予定の第1回ワールドカップの出場権を賭けたアジアカップの日程が気になって。
あれ、そういえば、仕事のスケジュールはどうなっていたっけ?大丈夫かな?と。マネージャーに確認とお願いの電話をしました。

――ところが、でしたね。

そうなんです。仕事のスケジュールは、ギリギリなんとかなりそうだったんですけど…。

――派遣手続きの段階で、アジアカップの参加規定にある『コロナワクチン接種』(チーム全員がマレーシア入国の15日前までに3回摂取済みであること)という規定を満たすことのできない選手がいることが判明して…まさかの、代表権取り消しになってしまいました。

聞いた瞬間は、やっぱり、ショックでした。
でも、すぐに思い直して。
チーム全員で勝ち取った勝利なので、誰かが抜けるようなことがあっちゃいけない。全員で行けないなら、それも運命というか、しょうがないなと気持ちを切り替えました。

――アジア大会には出場できませんでしたが、優勝チームとして記録に残るのは、東京ヴェルディ・バンバータです。

大事なのは、そこですよね。
そうなんですよ、日本一は私たちなんです。
大丈夫、なんたって明るいチームなので、瞬間的に落ち込んでも、みんなすぐに復活してきますから。
来年胸を張って、連覇に挑みます!