熱中症の発生傾向には2つのタイプがある
熱中症の発生傾向には「労作性(ろうさせい)熱中症」と「非労作性(ひろうさせい)熱中症」があります。
労作性熱中症は若年層から中年層が中心で、屋外や炎天下に運動したり働いたりすることにより発症します。大量の汗で水分や塩分が失われて、体液のバランスを崩し臓器に障害がおきます。数時間内に急激に発症することが多いです。
対して、「非労作性熱中症」は、高齢者や乳幼児に多く、屋内にいて体内の温度が上昇することで、臓器や血液に障害が起こります。数日かかって徐々に悪化する傾向があるので、注意が必要です。
熱中症の患者数は、その年の気候によりますが、だいたい梅雨明けの急に暑くなった7月中旬、盛夏となる7月下旬、8月上旬がピークになる傾向にあります。8月の後半にもなると暑さに慣れてくるので、徐々に患者数は減少します。最近は温暖化で9月後半まで気温が高い日がありますが、夏の暑さに慣れているので9月にはあまり熱中症は発症しにくいと思います。