――いつもこうして、お客さんに声をかけているのですか?
「私はお客さんと直接かかわることがすごく好きで、自分自身が楽しいからそうしています。ポップアップショップをやるときも、可能な限りお店に出ていました。今も撮影の仕事がないときは、ほとんどの時間をお店で過ごしています。それでもまだ足りなくて、もっともっとここにいたいんですけど(笑)」
――お客さんの反応を直接見ることで、服作りにも影響がありますか?
「それはとても大きいです。COELの服は全部、私がスタッフと一緒に考えているので、直接聞くお客さんの声はとても大事。COELは自分が好きな服を作ろうと思ってはじめたブランドですけど、それだけではやっぱりダメで、実際にどういうお客さんが多いかということを自分の目で見ると、サイズ感や色、デザインについて発想の幅が広がります。いろんな人に着てもらえる服を作りたいので」
夢だった自分のブランドのショップ。集客好調の理由とは
接客を楽しみ、服作りを楽しむモデル・ヨンア。ブランドを立ち上げ、自分のショップを持つというアイデアは昔から持っていたようだ。
「ファッションの仕事にかかわるようになってから、最終的に自分がやりたいのは、ショップを持つことだという思いがずっとありました。ただ、それは40代になる頃までの目標と考えていたんですけど、ちょっと早まった感じです(笑)。昔からいつも、お店で好きなものに囲まれている自分の姿を想像していました。絶対に飽きないし楽しいし、ずっと頑張れるんだろうなって。今、そういう理想形の中にいるのはちょっとすごいこと(笑)。だからやっぱり本当は毎日毎日、朝から夜までずっとここにいたい(笑)。でも、子育てもモデルの仕事もあるから、思ったよりいられないんです」
――お話ししていて感じるのは、ヨンアさんは本当に人と触れ合うのがお好きな方なんだなということです。
「お店に来てくれるお客さんは皆さん、いろんな仕事をしています。服の話だけではなくて、お客さんからそういう話を聞くのが大好きです。自分がつくった好きな場所にいろいろな人がきてくれて、触れ合えることが本当に嬉しいんです」