日本にアラン・ドロン情報を届け続ける
「カラー特報/アラン・ドロン衝撃のベッドシーン!」(1月号)にはじまり、「特別レポート/ドロン&ドヌーブの知られざる素顔」(2月号)、「特別付録 男優ベスト1カラーポスター/アラン・ドロン」(3月号)、「1周年記念企画 アラン・ドロンのカラーレコード」(5月号、6月号)、「ワイド特集 アラン・ドロンの新作5篇を全紹介!」(7月号)、「大特集/アラン・ドロンのジュネーブ〜パリ最新取材特報!」(8月号)、「グラフ特集/アラン・ドロンの5つの顔」(9月号)、「ワイド特集/アラン・ドロンの近況と魅力」「アラン・ドロンのサイン入りオリジナルパネル」(10月号)、「新連載『アラン・ドロン その知られざる38年』」(11月号)「版権独占! 『人間アラン・ドロン』 ジャン・マルシリー取材」(12月号)と、ほぼ毎号において何らかの特集が組まれているのだ。
1935年生まれのアラン・ドロンは、『女が事件にからむ時』(1957)でデビューを果たし、『太陽がいっぱい』(1960)で世界的なスターとなった。その後、『若者のすべて』(1960)、『太陽はひとりぼっち』(1962)、『山猫』(1963)、『テキサス』(1966)、『冒険者たち』(1967)、『サムライ』(1967)、『さらば友よ』(1968)、『ボルサリーノ』(1970)、『レッド・サン』(1971)といった作品が公開されており、「絶世の美男子」「世紀の二枚目」として知られていた。
ちょうど「ロードショー」が創刊された1972年は『暗殺者のメロディ』『リスボン特急』『ショック療法』『高校教師』、翌73年には『スコルピオ』『暗黒街のふたり』『燃えつきた納屋』『ビッグ・ガン』に出演するなど、俳優として精力的に活動していたこともあって、双方にとってウィンウィンの関係だったと言えよう。
その後、人気はますます高まり、80年代にはドロンと会食するパリ観光ツアーが組まれたほどだ。アラン・ドロンのグラビアと肉声をコンスタントに届けていた「ロードショー」が果たした役割は計り知れない。