謝罪しているようで謝罪していない表現に要注意
△失念しておりました
何かうっかり忘れてしまった、そんなときに使いたくなるのが「失念」。これも格好をつけた言い方で、謝罪の場面では避けたほうがいいでしょう。「忘れていました」と書くよりも利口そうに見えますが、「忘れておりました。申し訳ございません」と素直に謝ったほうがスムーズです。
また、忘れていた理由を並べ立てることも逆効果です。
「来週だと思っておりました」「自分の担当という認識が ありませんでした」など、聞かれもしないのに言い訳す る必要はありません。要するに確認不足だったのですか ら、「確認不足でした」と認めたほうがいさぎよいのです。
忘れていたことを立派な表現で飾ったところで、印象はよくならないと考えましょう。
×誤解を与えたとしたらおわびします
謝罪しているようで謝罪していない、と批判をあびることが多いワードが、この「誤解を与えたとしたら」です。仮定法のおわびはただ往生際が悪いだけです。相手は「いや、発言は誤解なく伝わっていますよ!? その上で怒っているのだが!?」と思うかもしれません。
×私の不徳の致すところです
「自分に徳がないからこういうことが起きてしまいました」という意味になります。仕事でミスをしたときに、これでは相手をイラッとさせます。相手からすれば「足りないのは徳ではなく注意力では?」と言いたいところです。徳うんぬんではなく、何が原因でミスが起こったのか整理することが大切です。
#1 マイナスをプラスに変える! 4段階のビジネスメールテクニック