コミュニケーションを円滑にするおわび

過去のことについて、お礼とともにおわびの気持ちを示す文例です。「謝り度」は1。ここでもまだ、感謝のほうが強く前面に出ている状況です。

マイナスをプラスに! 4段階で使い分けたいビジネスお詫びメール_2

意外に使える「失礼いたしました」
▶昨日のミーティングでは失礼いたしました


会話ではよく使う「失礼いたしました」ですが、実はメール文でもきわめて有効です。特に、文例のように直近のコミュニケーションについて軽く言及する際など書き添えておくと、関係を築く上で感じがよくなります。

誰しも、どれだけ気をつけていても、避けようもなく失礼をしてしまうものです。迷惑をかけあって、許しあって生きているのが人間です。ここでは、自分が気づいていないかもしれない失礼をわびているのです。

▶ご心配をおかけしました
▶お騒がせいたしました


より具体的なおわびの文言です。「失礼いたしました」はさしたる失礼がなくても使いますが、上記の2つは実際のできごとに言及する場合に使います。

▶恐縮いたします(恐れ入ります)

「失礼いたしました」は、相手と何か接触があったあとでそれをフォローする、つまり過去についてのおわびとして使います。一方、「恐縮いたします」「恐れ入ります」は未来のできごとについてのおわびにも使えます。

たとえば次のような使い方です。

「明日はミーティングのお時間をいただき、まことに恐縮いたします。
予定どおり11時に貴社へお伺いいたします」


お互い仕事ですから、ミーティングに時間をもらえるのは普通のことです。でも、「してもらって当たり前」という態度では、コミュニケーションはうまくいきません。そこで活躍するのが「恐縮」というわけです。