「すごい!」と感動しない脳は衰える

小さなことでも、「へぇ〜」とおもしろがるようにするだけで、脳の機能は高まります。
食わず嫌いは、もってのほかなのです。ネガティブな感情は脳のパフォーマンスを落としますが、反対にポジティブな感情は脳の機能をレベルアップさせます。

とりわけ「すごいな」といった感動は、とても大事です。斬新な発想に触れたり、人の驚くような体験談を聞いたりしたときに、素直に「すごい!」と思えるかどうかです。A10神経群には言語をつかさどる「尾状核」があり、気持ちがポジティブに動くと、理解力と思考力が高まります。

感動といっても、小さなことに対して「へぇ〜」と思うようなレベルでもかまいません。すごく驚くようなことではなくても、「何かおもしろいな」「興味深いな」と感じる程度で、A10神経群は活発に動きだします。

ルーティンになってしまうと何事も当たり前のようになり、感動する機会が減っていきます。また周りが無感動な人ばかりだとその影響を脳が受け、感動する力を弱めてしまうこともあります。

もし、そのような傾向があるなら、真っ白な気持ちになって人の話を聞いたり、進んで新しい体験をたくさんすることです。

同時に、「すごい!」「おもしろい」といった言葉を口グセにするのもいいと思います。とくに誰かが話をしていて、「おもしろいな」と感じたら、ポジティブな共感の言葉をできるだけ伝えるようにしましょう。感動する力は、そうすることで確実にアップしていくのです。