苦手な上司がいると仕事のパフォーマンンスは落ちる

相手のことが嫌いだと、こちらのためになる発言でも、脳はマイナスのレッテルをはることを知っておきましょう。

職場における苦手な上司と、どうつき合うかといった悩みをもつ人は少なくないと思います。苦手意識が強いと、ストレスはたまるし、仕事にもマイナスの影響を与えてしまいます。

この上司は嫌だと思うと、上司にまつわるさまざまな情報に対して、A10神経群は「嫌い」というレッテルをはります。その結果、上司が指示する仕事に対して、本来苦手なものでなくても、あまり前向きに取り組めなかったりします。

自分の得意な仕事を振られても、受け入れたくない気持ちになったりします。

仕事も提案も、それ自体は何の問題もないのに、嫌いというレッテルがはられた上司を経由すると、敬遠したくなってしまう。冷静に客観的に考えれば、否定的に感じる理由は何もないにもかかわらず、です。そうなってしまうのは損なことです。そもそも人を嫌いになるのは、前に述べた「自己保存」「統一・一貫性」という脳のクセのせいです。

こちらを否定してくるような言動は、自分の基準をなす「統一・一貫性」からはずれます。そして、自分を守りたいという「自己保存」が働くことで「嫌いだから避けよう」となるのです。

こうしたクセを抑えるには、まずは「この人は苦手」という先入観をなくして、その人のいい部分を見つけることです。どんな人にも、いい部分は必ずありますから、そこを意識して見るようにすればいいのです。