「でも」「無理」「疲れた」という口グセはやめよう

否定的な言葉は、脳の活動を鈍らせます。うっかり口から出そうになったら、すぐに引っ込めましょう。

脳はプラスの響きをもった言葉を好みます。プラスの言葉はプラスの思考や発想を生み、脳神経細胞の活動を活発にしてくれるからです。反対に気をつけないといけないのが、否定的な言葉です。

「でも」「無理……」「疲れた」、こんな言葉をつい口にしてしまうことはありませんか。口グセになっている人もいると思います。こうした言葉を発するのも、「自己保存」という脳のクセの表れであり、一種の自己防衛なのです。

グチめいた言葉を吐きだすのは、本人にとってはストレスのガス抜きという感覚があるかもしれません。しかし、それは誤解です。否定的な言葉は、脳には悪い影響しか与えません。A10神経群が否定的な言葉にマイナスのレッテルをはることで、脳の理解力や思考力が落ちてしまうからです。

自分がいわなくても周りにいる人が否定的な言葉をいっているのを聞くだけで、脳は同様の反応をします。ネガティブな発言をしょっちゅうしている人がいたら、少し距離をおいたほうがいいでしょう。

グチっぽい言葉は無意識に出てしまうことも多いので、ふだんの何気ない口グセを一度チェックしてみてください。気のおけない家族や友人に尋ねてみるのもいいでしょう。

知らず知らずのうちに吐きだしている、ちょっとした口グセによって脳のパフォーマンスが落ちているとしたら、非常にもったいないことです。