ルールに従って走っているつもりだったのに、突然、警察官に停められた
あらかじめ言っておくと、僕は決して逆上しやすいタイプではない。
当然だが真っ当な遵法精神を持っているので、犯罪歴も逮捕歴もなければ職質を受けたこともなく、警察という組織や警察官に対しては、基本的に敬意と信頼、そして友愛に近い感情を抱いている。
車をよく運転するので、スピード違反や一時停止違反などで捕まったことはあるものの、いつも紳士的かつ低姿勢の態度で接してくる現場の警察官に対し、「いえいえ、こちらの方こそホント申し訳ない……」と恐縮するばかり。
自分がやらかした違反についてただちに反省こそすれ、抵抗しようなどと思ったことは、かつて一度もなかった。
それだのに……。
今回ばかりは、どうしても納得がいかなかった。
2021年7月7日14時45分頃。僕は東京・世田谷区の自宅近くの都道を車で走っていた。
そこは左折路が二連続するポイントで、僕は2つ目の道を左に行くつもりだったが、黄線で区切られた4車線のうち、左から2番目の“直進レーン”で信号待ちをしていた。
やがて信号が青に変わったので、車の流れに従って前進。
路上の車線が黄色から白破線になったところでウインカーを出し、ミラーと目視で前方後方の安全確認をしつつ左端レーンに移動、すみやかに左折した。
するとそこで二人の警察官から声をかけられ、停車させられたのだ。
ここまでの一連の動きを、当日のドライブレコーダーの記録映像から抽出した連続画像で見ていただきたい。