人気バラエティー番組でも再放送とのミックス構成
『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)でも、過去の挑戦映像を一部に組み込む構成が繰り返されている。今年2月8日、5月31日、8月2日などにも、SNSには再放送に気づいた視聴者の投稿が並び、〈期待してたのに再放送は残念です〉〈鬼レンチャン名物、新作みたいな再放送のまぶし回〉といった声が上がった。
『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)でも、新作に過去の放送を交える構成が見られる。再放送を組み込む手法は、いまやゴールデン帯の人気番組でも定番になっている。
平日の昼や休日の夕方なら、再放送はおなじみだ。ゴールデン帯でも「総集編」「傑作選」と銘打ち、過去の名場面を振り返る放送も珍しくない。しかし、通常放送のなかに過去の映像を交え、新作とミックスして放送しているとなれば、話は別だ。
新たな内容を楽しみに見ていたら、すでに見た映像が流れてくる。そんな構成がゴールデン帯で繰り返されることに、SNSには〈ゴールデンの貴重な尺を再放送で埋めるって、テレビ業界ほんとに大丈夫なんかな〉と心配する声まで上がっている。
こうした放送のメリットと問題点を、テレビウォッチャーの飲用てれび氏に聞いた。
飲用氏は、局の詳しい内部事情はわからないとしたうえで、制作側には「制作コストを抑えながら一定の視聴率が期待できる」という利点があるのではないかと指摘。過去作への関心を、配信アーカイブの視聴につなげる狙いも考えられるという。
「視聴者側にとっては名作が改めて見られる点、共有できる点が最大のメリットでしょう。今回の『ほん怖』であれば、神木隆之介の子役時代、山本耕史や吉高由里子などの若いころの演技が見られるという点も魅力かもしれません」
ただ、旧作の放送が「制作費が少ないのだろう」という想像を招くことには、リスクもあると話す。
「『今のテレビには新しいものを作る体力がない』という印象が強まり、テレビに対する期待値が低下してしまう。ひいてはテレビ離れをさらに加速させてしまうことが、制作側にとって最も危惧すべき点ではないでしょうか」













