音楽マニアじゃなくても大丈夫? 初心者が楽しむためのコツ

とはいえ、レコードバーに一度も行ったことがない人にとっては、少しハードルが高く感じられるかもしれない。

「レコードに詳しくないと会話についていけないのでは」「常連ばかりで入りづらそう」など、気後れしてしまう人もいるだろう。

そんな疑問を河原さんにぶつけてみると、笑いながらこう答えてくれた。

「入りにくいイメージ、あると思います(笑)。でも実際は、音楽マニアだけが集まるレコードバーの方が珍しいと思いますよ」

お客さんの目的も実にさまざまだという。

「音楽好きもいれば、音よりお酒の方が好きな人、マスターや他のお客さんとおしゃべりしたい人、たまたま通勤途中に店がある人、飲み会帰りでふらっと寄り道した人など、お客さんはさまざまなので、もちろん初心者も楽しめると思います」

では、初めてレコードバーを訪れる際、店選びで失敗しないためにはどうしたらいいのだろうか。

「なんといっても自分の音楽趣味と合うかどうか。ちなみに本書では各店の『店主の愛聴盤』を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください(笑)」

『東京レコード・バー・ガイド』(DU BOOKS)より
『東京レコード・バー・ガイド』(DU BOOKS)より

好きなアーティストや音楽ジャンルから店を選ぶのも、ひとつの方法というわけだ。

また、初めて訪れるなら、店が混雑する時間帯を避け、ゆっくり過ごせそうなタイミングを選ぶのもおすすめだという。

「平日の夜や週末の早い時間帯など、店主やスタッフに余裕がありそうなタイミングなら、お店の雰囲気をゆっくり楽しめると思います」

さらに、気になる曲が流れてきたら、思い切って店主に声をかけてみるのもいい。

「良いなと思う曲が流れたら店主に聞いてみるのもありです。そこから会話が広がったり、新しいお気に入りの一枚に出会えたりするのも、レコード・バーの醍醐味かなと」

知らない音楽に出会うことはもちろん、その曲をきっかけに会話が生まれるのも、レコードバーならではの楽しさなのだろう。