泣き続けミルクの吐き戻しも多かった優愛ちゃん

内藤被告は2025年11月、東京都世田谷区の自宅マンションで、生後3か月の優愛ちゃんを包丁で切りつけるなどして殺害した罪に問われている。10月21日の初公判では起訴内容を認め、弁護側は、離婚や娘の親権をめぐる話し合いのなかで精神的に追い詰められ、無理心中を図ったと主張した。

生まれつき骨がもろく、骨折しやすい難病「骨形成不全症」を抱える内藤被告は、車いすでの生活や恋愛、結婚についてSNSで発信してきた。2025年3月には結婚を報告し、同年9月には長女の出産を報告。ブログには、「私が生まれたとき、『将来赤ちゃん産めません』と先生に言われていたそうです。それでも妊娠することができ、無事に娘を抱けたことが本当に幸せです」(原文ママ)と綴っていた。

「車椅子インフルエンサー」の内藤沙月被告(写真/本人SNSより)
「車椅子インフルエンサー」の内藤沙月被告(写真/本人SNSより)
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第2回公判では、優愛ちゃんが生まれてから事件に至るまでの生活についての証言があった。司法担当記者が説明する。

「優愛ちゃんは計画的な帝王切開で、体重約1700グラムで産まれました。その後、約2か月間入院し、生後3か月目に退院したといいます。退院時の体重は約3600グラム。内藤被告が自宅で優愛ちゃんと暮らしたのは、約1か月でした」

弁護側の証人として出廷した福祉施設の職員は、当時、内藤被告がホルモンバランスを崩し、心身の不調を抱えていたと証言した。優愛ちゃんはミルクの吐き戻しが多く、泣き続けて抱き続けなければならないこともあり、育児の負担が大きかったという。

「証人は、内藤被告には『優愛ちゃんをちゃんと可愛がってあげないといけない』という強い責任感があったと述べました。また、内藤被告が幼いころから障害による不自由さを感じ、きょうだいとの扱いの差や、支援学校に通うことによる教育格差、母親から十分な愛情を受け取れなかったと感じていたことにも言及しています」(同)