“デコピン”と渡米、現地では本人に勘違いされ…

──大谷選手に似せるために、意識的に取り組んだことはありますか?

最初は大谷選手のインタビュー動画を見漁って、表情や話し方を練習していました。でも、皆さんが見たいのは、やっぱりバットを振る姿なんですよね。ただ、僕は野球未経験で運動も苦手なので、川崎宗則さんをはじめいろんな野球選手や周りの人たちからいただいたアドバイスを参考に、バッティングセンターに通って練習していました。

大谷選手に近づくため、野球未経験からバッティングセンターで特訓を積んだ大谷似翔平さん
大谷選手に近づくため、野球未経験からバッティングセンターで特訓を積んだ大谷似翔平さん

──野球未経験だと難しいですよね。

未経験どころか、もともと野球自体あまり好きじゃなかったんです。普段は穏やかで温厚なおばあちゃんが、阪神戦を見るときだけ「あっかんな~」ってぶつぶつ文句言ったり豹変する姿が怖くて……(笑)。

──でも、大谷選手に近づくために、2年半で8回も現地観戦したそうですね。

ものまねをするからには、現地に行かないといけないと思ったんです。初めての現地観戦では、クラウドファンディングで集めた60万円を資金に、大谷選手の愛犬・デコピンのものまね芸人、ピークゆくた!さんと一緒に渡米し、1週間の滞在中、何度も球場に足を運びました。

──現地での試合観戦はいかがでしたか?

大谷選手の人気はすさまじかったです。現地に着いた瞬間、「OHTANI!」と大勢の人に囲まれて。「写真撮っていい?」「本物?」と何度も聞かれました。

──本物だと勘違いされたんですか?

ものまねだと分かっている人もいましたが、本物だと信じて疑わない人もいました。「偽者だけどいいの?」と聞いたら、「はっ⁉ じゃあいいわ」と怒られたこともあります。僕からしたら、隣に白タイツをはいて犬のお面をかぶった“デコピン”のものまね芸人がいるんだから、「本物なわけないだろ」って思っていたんですけど(笑)。

──これまで8回現地観戦する中で、ドジャースの監督や選手と交流する機会もあったんですか?

ありました。キャンプや試合観戦中にロバーツ監督の名前を呼ぶと「ショーヘイ!」と呼び返してくれたり。実際にロバーツ監督に会えるイベントに参加したときには、「やっと会えたね、ショーヘイ。昨日はナイスピッチングだったよ」と笑顔で声をかけてくれたこともありました。

──ロバーツ監督が! それは嬉しいですね。

あとは、ミゲル・ロハス選手のサイン会に参加したとき、「僕のこと知ってる?」と聞いたら、「知ってるさ。SNSで見たことあるよ」と言ってくれて。2回目に参加したときも「また来たね」と覚えていてくれました。ほかにも、フレディ・フリーマン選手の奥様と写真を撮ったり、ムーキー・ベッツ選手のお母様に現地でご挨拶したりしました。