僕は「迷って」いるわけではない
僕たち選手にとって、競技用の車いすの仕様を変えることは、自分の競技力に関わる大きな変化ではある。でも僕はそれは怖くないと即答できる。
僕は変えること、変わることを怖いとは思わない。
なぜなら、すべて計画を立てたうえでの変更だからだ。やみくもに上げ続けたわけではなく、常に「この大会に向けて〇センチ上げよう」という節目を作り、そこでの効果を検証しながらさらに上げてきた。しっかりと目的があったから、その過程で周りから何を言われても一切ブレなかった。
そして、高さを出せばデメリットが生じることも予測していた。それでもフィジカルを鍛えることでどこまでそのデメリットを抑えられるかトライしてみたかったし、自分にとって一番いい高さと操作性のバランスを図りたかったのだ。
当初から「マックスの63センチまで上げてみて、そのあとは徐々に下げていこう」と考えていたから、今、セッティングを低くしているのは、迷って試行錯誤しているわけではなく、自分の計画を遂行しているだけなのだ。
自分がコントロールできない部分での突然の変化は驚くし、予測不可能なことなら躊躇する場合もあるかもしれない。でも、自分がコントロールできる部分であれば、前もって変化した時の自分を想像し、メリットもデメリットも想定しておく。変化することに怖さを感じないのは、そんなふうに計画的にものごとを進めていきたいタイプだからなのかもしれない。













